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Last Update 2010/01/09

社会心理学特論2009

大学院　単位：a2 集中講義　2010年1月の冬休み中3日間を予定
場所：教育実践総合センター３F　授業研究室

お知らせ

授業目標：

この講義では、ゲーミング・シミュレーションという方法を用いて、対人的コミュニケーション、集団における意思決定、交渉といった社会心理学のトピックスを扱い、同時に、ゲーミングの教育への利用についても考えていきます。また，内容に関しては生活環境にかかわるものを取り上げます。※以下はおおよその予定ですが，変更することもあります（集中講義に参加する人数によっては以下の内容を変更し，適宜最適なものを使いながらやっていきます）。

集中講義のスケジュール(案）：

1日目（2010年1月6日）集団意思決定と説得
（午前）オリエンテーション
講義：シミュレーション＆ゲーミングによるコミュニケーション・プロセス・デザイン
集団意思決定　『砂漠で遭難したとき』
・正解へたどり着くためには，どのようなコミュニケーションが必要か？
☆3テーブル。アイスブレイクとしてアンゲームを実施。

（午後）
集団意思決定　『ステークホルダーズ』
・私にとって譲れないこと−集団にとっての正解とは何か？
☆JSSP2009発表バージョンを実演、解説。

説得的コミュニケーション　『説得納得ゲーム』
・環境配慮のアイディア，その是非とは？
☆テキスト（資料集）を用いた解説。

2日目（2010年1月7日）選択のための基準
(午前）
《ワークショップ：生活環境にかんする意思決定とその基準》
・食材の組み合わせによるメニューづくりの合意形成(提案と合意形成)
・食品選択における価値基準の推測(意思決定の背後にあるもの）
・住宅選択にかかわる意見調整(多属性モデルによる検討)
☆３テーブルでローテーション。3回目は午後に実施。
☆ファシリテータ：加藤由香子、小久保真美、井村友美（杉浦ゼミ）

(午後）
意見分布の予測と判断　『クロスロード』
・二者択一による問題
ゲーミングによる問題解決
・説得納得ゲーム，クロスロード等の応用
☆クロスロード循環型社会編の実演

3日目（2010年1月8日）感情の表現と共有
(午前〜午後)環境政策と交渉　『キープクール』
☆キープクールの説明、実施（2テーブル、いずれも発展途上国の勝利）
☆午後、感情キューブと盤面記録写真による振り返り

(午後）全体討論，まとめのレポート作成



教科書・参考書：資料を配付します。
評価方法・基準：授業への積極的参加(授業での課題レポートを含む)（60点）、および試験（報告書審査）（40点）による。
備考：講義情報 http://homepage2.nifty.com/jsugiura/cl_g_sp09.html
連絡先 jsugiura@auecc.aichi-edu.ac.jp

教科書・参考書等：

・広瀬幸雄(1997)『シミュレーション世界の社会心理学−ゲームで解く葛藤と共存−』ナカニシヤ出版.
・杉浦淳吉(2006)意見対照ゲーム"ICHIBA"の開発　シミュレーション＆ゲーミング, 16(2), 105-115.
・杉浦淳吉(2005)説得納得ゲームによる環境教育と転用可能性，心理学評論, 48(1), 139-154.
・やまだようこ(2007)『質的心理学の方法−語りをきく−』新曜社.
・矢守克也・吉川肇子・網代剛（2005）『防災ゲームで学ぶリスクコミュニケーション』ナカニシヤ出版

評価方法・基準：

授業への積極的参加(授業各回における課題レポートを含む)（60点）、および試験（報告書審査）（40点）による。

授業計画・方法：(シラバスで示した内容）

1　オリエンテーション
2　集団意思決定：実習
3　集団意思決定：解説
4　社会的ジレンマの構造：実習
5　社会的ジレンマの構造：解説
6　意見分布の予測と判断：実習
7　意見分布の予測と判断：解説
8　説得と納得：実習1
9　説得と納得：実習2
10　説得と納得：解説
11　説得と納得：展開
12　環境政策と交渉：実習1
13　環境政策と交渉：実習2
14　環境政策と交渉：解説
15　試験

備考：(シラバスで示した内容）

集中講義の日程は１月前半の冬季休業中を予定している。詳しくは、掲示に注意すること。また、講義に関する情報を http://homepage2.nifty.com/jsugiura/ 内で行うので、履修希望者は随時閲覧すること。